「せっかく入社した会計事務所。1年間ほど頑張ってみたけどどうも合わない…」と感じてしまっている方ももしかしたらおられるかもしれません。

会計事務所は非常に小さい組織(従業員10名以内など)であることがほとんどですから、環境が自分の性格や適性にマッチしないということは実はよくあることです。

「1年間で転職してしまうと、転職活動も不利になるかも?」と思われる方も多いかもしれませんが、次のような明確な転職理由があるのであれば、必ずしも転職活動で不利に扱われてしまうということもありませんよ(その理由は後で解説しています)

①雑用ばかりで決算や税務の仕事ができない

従業員数が数人程度の会計事務所の場合、非常に人手不足の状態になっていることが多いですから「雑用をやらされるばかりで、まったく経理や税務についての仕事をやらせてもらえない…」という状態のところも少なくありません。

このような事務所に何年もとどまってしまうと、ある程度の規模の会計事務所(従業員20名程度)に入社した人とは業務知識や実務経験に大きな差ができてしまいます。

会計分野でどんどんスキルアップしていきたい、早く税理士として独立する準備をしたいという方は、より規模の大きい会計事務所に移籍することも検討してみることをおすすめします。

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②税理士試験との両立が難しい

会計事務所で働いている方の多くが税理士試験と同時進行で仕事をされていると思います。

税理士試験は職場に試験勉強を支援してくれる環境がないと、はっきりいって合格が極めて難しい試験です。

会計事務所の中には試験前の1ヶ月間は休暇をとれるようにしたり、業務後に資格スクールに通うことを積極的に支援してくれる事務所もありますよ。

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③給料が極端に低い

会計事務所の中には、給料が極端に低いいわゆるブラック会計事務所も少なくないというのが現実です。

※ブラックな会計事務所の見分け方についてはこちら

会計事務所で働くことを目指す人は真面目な人が多いので、「税理士試験の勉強もやらせてもらえるんだから、給料はある程度我慢しないとダメか…」と思う方も多いかもしれません。

しかし、こうした職員側の弱みに付け込んで残業代をまったく支給しない事務所や、異常に多い業務負担を強いている会計事務所も中にはあります。

「今の職場、ひょっとしてブラック会計事務所かも…」という心当たりのある方は、別の事務所に移籍することも検討してみる価値はあります。

会計事務所というのはどこでも基本的に同じ仕事をしていますから、職場を変わったことがきっかけで一気に活躍の幅を広げる方も少なくありませんよ。

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税理士業界は人の入れ替わりが激しい業界

税理士業界というのは人の入れ替わりが激しいのはどこも同じですから、他の業界に比べて新しい職場にも受け入れられやすい傾向があるのは間違いありません。

採用側としてはたとえ1年だけであっても、まったくの経験者と比べると魅力的な人材であることは間違いありません。

特に確定申告の時期を一度経験している人の場合には、採用面接でも良い評価になる可能性が高いでしょう。

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転職活動で入社前に職場環境を知る方法

今の職場環境を選んだことに「失敗だった…」という思いが強い人ほど、次の職場では絶対に失敗したくない!という気持ちが強いと思います。

特に、人間関係に悩んでいることをきっかけに転職を考えている方の場合は、入社前にできる限りどういう人たちが働いているのか?ということを知っておきたいと思っておられるのではないでしょうか。

転職エージェントを活用しよう

入社前に転職先企業の職場環境をチェックする方法としては、面接でいろいろと質問してみるというのも一つの手段です。

しかし、もっとも効果的なのは転職エージェントを使って内情を探ってもらうことです。

場合によっては「この会計事務所は雰囲気が悪いから、辞めておいた方が良いですよ」という裏情報をこっそり教えてくれるエージェントもいますから、情報収集を重視する方は活用してみることをおすすめします。

面接の攻略ポイントを教えてもらえる

転職エージェントは採用活動を行なっている企業の人事担当者と「欲しい人材」についてさまざまな情報交換をしていますから、「この会計事務所ではこういう面接の受け答えが良い」というアドバイスをしてくれるというメリットもあります。

転職エージェントは次のような転職サイトに無料登録することで利用できるようになりますから、積極的に活用するようにしましょう。

>>【リクルートエージェント】

なお、転職エージェントに対して料金を支払っているのは採用活動を行う企業側ですから、私たち転職希望者側は完全無料で使うことができますよ。