現在、会計事務所に勤めている人の中には次のような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

現在、会計事務所に勤めていて、給料の低さや職場の人間関係の悪さから近々退職することを考えている…。

退職をばくぜんと考えてはいるが、新しい職場がまだ決まっていないので自分の将来が不安だ…会計事務所に勤め始めた当初は「実務を覚えながら2年で税理士5科目に合格。その後数年間実務経験を積んだら独立だ」なんて希望に燃えて意気込んでいたのに…。

2ちゃんねるの転職情報板では「転職は回数が多くなるほど年収が下がって行く。結局は大手に長く勤めた奴が強い」という意見が圧倒的に有力なようだ…。

しかし、このまま今の事務所に勤め続けるなんて耐えられそうもない…どうしたらいいんだ…。



私自身もまったく同じ状況でした。

実は、上の文章は私が当時趣味で書いていたブログ日記の内容をそのまま写したものなのです…。


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1.欲求不満に苦しんでいた会計事務所時代

私はこれまでに3社の会計事務所を経験し、現在は一般企業の経理管理職として仕事をしています(現在30代後半です)

最初の会計事務所に勤めて3年目のとき、具体的には私は毎日こんなことを考えながら仕事をしていたんです↓

1-1.私が抱えていた具体的すぎる悩み

現在、会計事務所に勤めて3年目。

月給は毎年1万円ずつアップするけれど、それでも年収は300万円ちょっと…この前飲みに行った大学時代の友人Y(銀行員5年目)は自分の2倍近い年収を稼いでいて美人の奥さんに子供も2人いるらしい。

税理士として独立すれば一気に挽回できるはず」と思っていたけれど、こうも忙しくて時間がないようだと税理士試験の勉強も思うように進まない…。

繁忙期には毎日深夜まで残業。

大手企業のサービス残業がニュースになったりしているけれど、あんなものはうちの事務所に比べればだいぶマシだ…だってその分の残業代はきちんと出るんだから(うちは残業代なんて出ない!

職員5人程度の閉鎖的な人間関係…確定申告の繁忙期にも自分の担当先の申告業務が最優先で協力しあうこともない。

そういえばとなりに座っている同僚とはまともに話をしたこともないな…最近入社してきたばかりの後輩ももう辞めたそうな顔をしてるじゃないか…。

仕事そのものはやりがいがある。

財務や会計の専門家としてのキャリアアップを考えた場合には、いい修行になっているということもわかっている。

個人事業主の確定申告や中小規模の企業の法人税申告を多く経験できるのはありがたいことだ(一般企業経理ではこんなに濃い経験はできないだろう

しかし、どうもうちの事務所にいても来性はないように感じる…どんなに頑張ったって、所長が儲かるだけで自分たち職員の給料にはちっとも還元してくれないじゃないか…。

第一、忙しすぎて税理士試験には合格できそうにない。

今年に入ってから「お前もだいぶ慣れてきたな」といって新たに担当するお客さんが5社も増えてしまった…今年はなんとか確定申告を乗り切ったが、来年はどんなことになってしまうのやら…。

いっそ転職してしまうか?しかし、別の会計事務所に移ったとして、今の事務所とそんなに劇的な変化を望むことができるだろうか?

孤独でストレスの多い転職活動をして、結果的に今と同じような職場環境に落ち着くなら何の意味もないじゃないか…。

30代になると転職活動はさらに難しくなることを考えると今はギリギリのタイミングだが、もし新しい職場も今と大して変わらない環境だったらどうする?そんなことになるぐらいなら今の職場に我慢して勤め続けた方が良いのかもしれない…。


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2.転機となったS先輩からの電話

こんな悶々(もんもん)とした会計事務所生活を過ごしていた私。

今年もようやく確定申告の激務が終わり、3月も終わりに近いある日、S先輩から私の携帯に電話がかかってきたんです。

S先輩は私が会計事務所に入社した1年目に教育係になってくれた人で、仕事には厳しいながらも私のプライベートな悩みも事務所からちょっと離れた居酒屋で飲みながらよく聞いてくれた人でした。

今は別の会計事務所に移って去年税理士5科目に合格したとか。

仕事も試験勉強も私のはるか先をいく目標にしていた先輩…。

2-1.S先輩との電話(女の子紹介…?)

私:「もしもし」

S先輩:「おお。最近どうだ?今週末あたり良ければ飲みに行かないか?お前が興味ありそうなちょっと良い話もあるんだ」

私:(なんだろう?女の子でも紹介してくれるのかな?そういえば前の彼女と別れてもう1年か…女の子との出会いなんてまったくなかったから、見かねて紹介でもしてくれるのかも。そういえば前の彼女と別れた理由も「毎日暗い顔をしながら忙しそうに仕事ばかりしているあなたとはもう一緒にいたくない」だったっけ…)

私「いいですね。いま確定申告も終わって仕事も落ち着いたところなんです。いつもの居酒屋でいいですか?予約しておきます」

S先輩:「ああ。じゃ今週の金曜20時で予約頼むよ。期待しとけよ」


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3.S先輩がくれたきっかけ

仕事を終えていつもの居酒屋に着くと、S先輩はもう来ていました。

S先輩が事務所を辞めてから1年、当時よりも太ったかな?でも表情はずいぶん明るくなったみたいでよかった。

退職される前後は所長ともめにもめて毎日怖い顔していたっけ…。

S先輩:「よう」

私:「どうも、お疲れ様です」

今から思うと、この時のS先輩との飲み会が私のキャリアの大きな転機になるとは思っていませんでした。



私が3杯目の生ビールを飲み干したあたりから、S先輩はどうやら本題に入り始めたみたいでした。

S先輩:「ぶっちゃけ今の事務所はどう思ってる?お前って税理士目指しているんだったよな。試験勉強はできてるのか?

私:「正直、思うようにできてませんね。いま簿記論だけ持ってるんで、今年はなんとか2科目目に挑戦したいですけど、担当のお客さんがどうやら5件ほど増やされそうで超忙しくなりそうなんです…。S先輩が辞めてから立て続けに2人退職者が出て、所長もてんやわんやですよ」

S先輩:「それはちょっと申し訳ないことになっているな。実は俺も気になってたんだよ。そこでお詫びと言っちゃなんだけど、知り合いの税理士が割といい条件で求人出しているんだ。お前挑戦してみない?」

私:(なんだ、女の子紹介してくれるんじゃないのか…まあいいや)

「ありがとうございます。実は別の会計事務所に移った方が良いのかも…とは思ってたんですけど、いざ転職活動をこれから始めるとなるとなかなか腰が重いんですよね。よその会計事務所のホームページの求人情報をのぞいたりはよくしているんですけど、どこも1年目の給料が激安なんですよ…。また手取り17万円の新人から始めるとなると今の家賃払えるかもちょっと不安です」

S先輩:「なるほど。次を探してはいるわけね。でも、ひょっとして自力で求人を探しているのか?それはちょっと効率悪いかもしれないよ」

私:「そうなんですか?っていっても、誰かが求人情報を勝手に持って来てくれるわけでもなし…あ、それで先輩が求人案件を持って来てくださったんですね。ありがとうございます」

S先輩:「うん。そう思ってたんだけど、お前の場合は転職活動のやり方そのものをちょと見直した方が良いかもね」

私:「え、転職活動のやり方をですか?」

S先輩:「そうそう」


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4.会計事務所の転職活動のやり方

転職活動のやり方そのものといっても、会計事務所なんてどこも小さい組織なんだから、ハローワークに求人を出しているか、ホームページの「求人情報」とかで募集をかけているぐらいなんじゃ…。

そう思った私はS先輩に「転職活動って具体的にどう進めるのがいいんですか?」と聞いて見たんです。

S先輩:「仕事やら勉強やらで忙しい中で自力で求人情報をネットで探す…とかやってたらなかなかいい求人なんて見つからないよ。それに、ネットで誰でも見れる求人案件っていうのは全体の10%未満って知ってるか?残りの90%は専門の転職サイトに登録されている非公開求人なんだよ」

私:「非公開求人?たまに聞きますけど、正直よくわかってないです。非公開求人ってなんなんですか?なんで採用側の企業が求人を隠すようなことするんですか?」

4-1.90%の求人が非公開な理由

S先輩:「非公開求人っていうのは、転職サイトに登録している人じゃないと見ることができない求人情報のことだよ。転職サイトとしても自分のところ経由で転職活動してほしいから、おいしい求人情報は『うちに無料登録してくれた人にだけ教えますよ』って形で付加価値をつけてるわけ」

私:「なるほど。転職サイトに登録する代わりに求人を見れるようになるわけですか。なんだかせこい感じもしますけど、転職サイトも顧客の囲い込みがしたいってことですね」

S先輩:「そうそう。どこもビジネスだからな。転職サイトは転職希望者を企業に紹介して、採用まで進んだら紹介料が入る。だから基本的に俺やお前みたいな転職活動者は転職サイトは無料で使えるんだよ。転職サイトに金払ってるのは採用側の企業だからね」

私:「なるほど。なんとなく転職業界のからくりが見えてきましたよ。えっと、そうすると僕って何から始めたらいいんでしょうか?

S先輩:「今の事務所を辞める意思はある程度固まってるんだよな?それなら転職エージェントをつけてもらうことから始めるといい」

私:「転職エージェント?」


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5.転職エージェントを使うメリット

S先輩:「転職エージェントっていうのは、転職サイトに無料登録したらつけてもらえるお前専属の転職紹介の担当者のことだよ」

私:「なるほど。その人が僕のためにいろいろと求人情報を持って来てくれるわけですね。でも、それってお金かかるんですか?電話とかも頻繁にかかってくるようだとちょっと対応できるか不安だなあ」

S先輩:「さっきもちょっと説明したけど、転職サイトにお金を払っているのは採用側の企業だから、お前は1円も払う必要はないよ。もちろん内定〜採用まで進んでも完全無料な。あと、連絡は基本的にメールだから、よさそうな求人を持ってきてくれた時だけ返信すればOKだと思う」

私:「あ、そうでした。そうか、転職エージェントとしても採用側の企業からお金をもらうために僕を一生懸命紹介してくれるというわけですね。なんか売り物にされるみたいで違和感ありますけど、僕としてはいい求人情報にありつけるわけですから仕組み的にはWin-Winってことか。それで、転職サイトっていうと、たまに聞くリクナビとかマイナビとかいうやつですか?」

S先輩:「なんだ知ってるじゃないか。確かにリクナビやマイナビは大手の転職サイトだな。グーグルとかヤフーで『転職サイト』って検索したら上の方に出てくると思う。大手だから求人数は圧倒的に多いんだけど、お前の場合は会計事務所にしぼって転職活動をするつもりなんだろ?それなら個人的には会計転職を専門にしている転職サイトがいいと思うぞ」

私:「会計転職専門の転職サイト?そんなものがあるんですね。知りませんでした。それにしてもえらくニッチな分野を狙ってるんですね」

5-1.会計事務所は特殊な業界

S先輩:「うん。ニッチな分野に特化している分、濃いサービスを受けられるとも言えるな。実際、俺がつけてもらった転職エージェントさんは会計事務所出身だったから、こっちの悩みもよくわかってくれている印象だったよ。勉強しながら仕事したり、組織そのものは非常に小さいのに求められる業務の知識レベルが非常に高いとか、会計事務所業界ってはっきりいって特殊な業界だからね」

私:「確かに、会計事務所に勤めている僕らの悩みって普通のメーカーとか商社に勤めている人とはまったく違いますよね…。相談できるとしたら社内の人だけど、転職のことなんか同僚とか社内の先輩に相談できるわけないですし…」

S先輩:「そうそう。社外の人で会計事務所の特殊な事情をわかっていて、転職の相談できる人っていったら俺か転職エージェントぐらいだろ?笑」

私:「そうですね笑。とりあえずいま転職サイトに無料登録だけしておいて、今度相談しに行ってみます」

S先輩:「あと、自分の年収とか今やっている仕事とかのプロフィール画面だけはしっかり入力しといた方が良いぞ。その情報がないと転職エージェントもお前にどういう求人を紹介したらいいのかさっぱりわからないからな」

私:「プロフィール画面…。あ、これですね。年収とか入れるのがちょっと恥ずかしいなあ…」

S先輩:「客観的に自分のデータを見つめてみると見えてくるものもあるぞ。求めるゴールがあるのなら、まずは現状認識が大事」

私:「確かに。年収をあげるために転職活動をするわけですからね。どういう仕事を探しているのかの情報はしっかり入力しておいた方が良いですね」

5-2.S先輩の話のまとめ

  • 会計事務所業界は資格の勉強や組織規模、求められる業務知識レベル等考えると極めて特殊。その特殊な状況をちゃんと理解してくれている人に相談するのが大切
  • 効率的に転職活動をしていくなら、転職サイトに無料登録して転職エージェントをつけてもらうのが有効
  • 転職サイトにお金を払っているのは採用する側の企業なので、転職希望者は完全無料で転職サイトや転職エージェントを使える
  • 転職エージェントからの連絡は基本的にメール
  • 転職エージェントの中には会計事務所出身者など、業界に精通している人がいる


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5.転職エージェントに相談してみた

その後、さっそく転職サイトに無料登録をして、転職エージェントのRさんに自分の探している仕事の具体的な条件などを相談した私。

Rさんも会計事務所で仕事をしたことがある人だったので、税理士を目指していた私の悩みを事務所近くのカフェで詳しく聞いてもらうことができました。

そのときの様子などはまた別のところで書きたいと思いますが、結果としては10年間で3社の会計事務所、そして現在勤めている事業会社の経理管理職の仕事を紹介してもらうことができました。

会計事務所時代に関しては2社目、3社目…とステップアップしていくとともに年収はアップさせることができました。

5-1.竹槍で戦闘機と戦うのはやめよう

また、比較的規模の大きい会計事務所(従業員30人超)や、資産税に力を入れている会計事務所など、私の当時のニーズに合わせて求人を紹介してもらうことができたのは転職エージェントを使ったからだと思っています。

転職エージェントを使うのと使わないのとでは情報収集能力に圧倒的な差が出るのは明らかです。

今から思うと、自分で会計事務所のホームページから申し込みをしたり、ハローワークの紹介に頼ったり…というやり方では、とてもじゃないですが好条件の求人を見つけることはできなかったと思います(はっきりいって竹槍で戦闘機と戦うようなものです)

転職エージェントは完全無料で使うことができますから、会計事務所業界で年収アップ、キャリアアップを目指すなら転職サイトは有効活用するようにしましょう。

5-2.会計事務所の求人はどこで見つかる?

  1. リクルート転職

    求人数 5.0
    専門性 5.0
    可能性 5.0
    特徴:
    業界最大手の求人数

    転職業界最大手の転職サイトです。ジャンルを問わず圧倒的な求人数がありますので非公開求人をこまめにチェックしておくとおいしい案件が見つかりやすいです。会計事務所や経理未経験者の求人案件も充実しているので、まだ実務経験がとぼしいという方も無料登録しておくと良いでしょう。

  2. ジャスネットキャリア

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    求人数 4.0
    専門性 5.0
    可能性 4.0
    特徴:
    会計求人に特化

    会計事務所や経理実務の経験者におすすめの転職サイトです。会計専門の転職サイトとしては大手で、東京(1000件以上の求人)大阪(200〜300件)を中心に非公開の求人情報が多く掲載されています。

  3. マイナビ税理士

    求人数 4.0
    専門性 5.0
    可能性 3.0
    特徴:
    有資格、科目合格者限定

    税理士や公認会計士の有資格者、科目合格者限定の非公開求人が多く掲載されている転職サイトです。年収600万円スタートなど条件の良い求人が多い分、税理士であれば1科目以上の科目合格があることが必須条件になっているケースが多いのが特徴です。科目合格をしている方は必ず無料登録しておくことをおすすめします。

  4. MS-Japan

    求人数 3.0
    専門性 4.0
    可能性 2.0
    特徴:
    経理管理職、経験者求人に特化

    一般企業経理の管理職の求人に強い転職サイトです。会計事務所経験者は一般企業経理でも幹部候補として迎えてもらえる可能性が高いので、税理士として独立する以外のキャリアプランを持っている方は無料登録しておくことをおすすめします。会計事務所の求人も東京だけで数百件の登録がありますが、未経験者OKの案件はやや少ないためやや難易度の高い案件が多い印象があります。

  5. JAC Recruitment

    求人数 2.0
    専門性 2.0
    可能性 2.0
    特徴:
    外資系の求人多数あり

    外資系企業の求人情報が充実している転職サイトです。レノボやダイソンといった大手企業の経理管理職の転職案件も多数掲載されている分、難易度が高くなります。英語が得意、国際会計基準を使った経理の経験があるなど、外資系企業にアピールできる経験のある方は無料登録しておくとおいしい案件を紹介してくれるでしょう。