会計事務所への転職活動でネックになる点として「自己PRって何をしゃべればいいんだ?」ということがあると思います。

会計事務所への転職を目指す方は比較的まじめな人が多いのですが、意欲を前面に出すことを意識しすぎて「ポイントがずれている(それいっちゃまずいでしょ…)」という人も少なからず見てきました。

ここでは10年間で3社の会計事務所に転職した私の転職体験談を書かせていただきます。

自己PRって何話したらいいんだ?とお悩みの方は参考にしてみてくださいね。


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会計事務所の転職面接でアピールすべきこと

そもそも「自己PRって何を話すものなのか?」をはっきりさせておきましょう。

転職活動では、以下のように理解しておくと良いです。

 

  • 自己PR=過去の自分
  • 志望動機=未来の自分

 

「過去の自分(自己PR)」というのはこれまでにどういう仕事や勉強をしてきたのか、どういう性格の傾向があるのかといったことです。

あなたの内面的な傾向が転職活動中の企業の仕事にマッチしていることをアピールするということになるわけですね。

職歴のある方はこれまでの職歴と、会計事務所での仕事内容がどのようにマッチするのかを説明することを意識しましょう(会計事務所の仕事内容については後で詳しく書きます)

一方で、「未来の自分(志望動機)」では入社後にどういう仕事をしたいのか、どういう仕事ができる能力があるのかといったことをアピールします。

志望動機についてはこちらでくわしく書いていますので参考にしてください。

>>会計事務所の面接で志望動機はどう答えるべき?

会計事務所の仕事内容から自己PRすべき内容を考える

会計事務所の仕事というのは、中小企業の経営者を相手に会計や税務に関するサービスを提供することです。

基本は決算や税務申告などの業務を請け負う形になりますが、それ以外にも節税対策の方法を提案したり、決算書の数字をもとに経営に関するアドバイスを提案したりすることもあります。

より深く関わるようになった得意先とは、金融機関の融資交渉の場に同席したり、助成金やその他の専門家の協力が必要になる案件(弁護士や司法書士、不動産業社や生命保険会社など)についても支援を行ったりすることもありますね。

経営者と中小企業経営への興味があることをアピール

自己PRでは、「これまであなたが人生でやってきたこと」と会計事務所の仕事をうまくリンクさせることが大切になります。

営業経験があるのであれば中小企業経営者のようにバイタリティあふれる人たちともうまくコミュニケーションをとっていけるということをアピールしましょう。

経理やその他の事務の仕事の経験があるのであれば、決算や税務の仕事をしっかりとこなせること、さらにレベルの高い仕事ができるようになりたい気持ちをアピールすると良いでしょう。

これまで職歴がないのであれば学生時代の体験やあなた自身の性格と会計事務所の仕事内容を関連づけてアピールしましょう。


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こんな自己PRは会計事務所転職ではズレている

ここでは「こんな自己PRは避けたほうが無難」というものについて解説させていただきます。

以下のような自己PRはついついしてしまいがちですが、採用担当者側から見ると「この人ズレてるな…」という印象を与えてしまう可能性が高いので注意しましょう。

NGな自己PR① 税理士として独立を目指しています

小規模な会計事務所にとって、従業員が税理士資格を取得して独立してしまうことはなんのプラスもありません。

自社の内部情報を知る貴重な戦力が、今度はライバル企業として出てくることになりますし、最悪の場合は自社の得意先を持って行ってしまわれる可能性があるためです。

実際には税理士としての経験を積むための転職活動であったとしても、面接では独立する気持ちはないと伝えておくのが無難です。

NGな自己PR② どちらかというと内向的な人間です

会計事務所や税理士と聞くと、どちらかというと几帳面で内向的な人が多い…というイメージからこのような自己PRをしてしまうことも多いかと思います。

しかし、実際には会計事務所の仕事はお客さんとのコミュニケーションが非常に重要になります。

会計事務所のお客さんは中小企業経営者ですので、かなり個性的な人も多いというのが実際のところで、内向的で対人関係のストレスに弱い人ではなかなか厳しいというのが実情です。

もちろん、現在のあなたがコミュニケーションが苦手だったとしても、入社後にその点を自覚してきたえていけばなんの問題もありません。

面接では自分の方から「内向的な人間です」とアピールすることだけは避けておきましょう。

NGな自己PR③ アルバイトで経験があるので大丈夫です!

職歴のない人がやってしまいがちなミスが、アルバイトの経験をアピールしてしまうことです。

これは実務についている人の側からすると「アルバイトの仕事と一緒にしないでよ…」という気持ちしか起きませんので避けるようにしましょう。

もちろん、アルバイトの経験があることは良いことですが、「アルバイトでやったことがあるので大丈夫だと思います!」といったようなアピールの仕方をしてしまうと反感を持たれてしまうこともあるということですね。


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転職面接の具体的なアドバイスを無料でもらう方法

転職面接で自己PRの仕方や志望動機の伝え方ついて具体的なアドバイスが欲しい…と悩んでいる方も多いかもしれません。

私は会計事務所の転職を3回やっていますが、個人的には会計職専門の転職エージェントに登録することで採用の確率がぐっと上がったように思います。

転職エージェントに登録しておけば、履歴書の書き方の添削や転職面接の受け方などについて無料でアドバイスを受けることができます。

少しでも早く会計事務所の採用を決めたいという方は転職エージェントには登録しておくことをおすすめします。

私が実際に使ってみて「ここは良いかも」と思った転職エージェントは別の記事で紹介していますのでそちらも参考にしてみてくださいね。

>>おすすめの会計転職エージェントはこちら

【何か質問はありますか?】逆質問にはどう答える?

転職面接では最後の最後、部屋を出るまで気をぬくことができません。

何か質問がありますか?

「…特にありません。」

いわゆる逆質問(あなたが面接官に質問をする)ですが、どういう返答のしかたがベストなんだろう?と気になっている方も多いのではないでしょうか。

新卒の面接と、転職の面接とでは根本的に面接官のスタンスが違います。

転職面接では面接官の質問にはすべて意図があり、こちら側がどういう反応をするか?を常にチェックしているものと考えておく必要があります。

ここでは転職面接の逆質問でどのような返答の仕方をするのがベストなのかについて考えてみましょう。


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面接官はどのような意図で逆質問をさせるのか?

まず、面接官側が「何か質問がありますか?」と逆質問をさせるときにどのような意図を持っているのかを理解しておくことが大切です。

面接官が考えていることは以下の2つです。

 

  1. 会社情報や仕事内容に誤解がないか
  2. 入社意思の確認

 

以下で順番にみていきましょう。

①会社情報や仕事内容に誤解がないかの確認

面接をして会社の情報や仕事内容について話をしているうちに、「なんだか思っていた感じと違うかも」と思うことはありますよね。

採用をする会社側としても、あなたが仕事内容についてよく理解しないままに入社してしまうことは避けたいと考えています。

そのために逆質問をうながすことで、わからない点について入社前に聞いておくチャンスを投げかかけているという側面があります。

(後述のように、あなたはこのタイミングをつかんでさらに入社意欲をアピールするのが有効です)

②入社意思の確認

会社の人事部として一番避けたいと考えていることは、「内定を出した後になって入社拒否をされること」です。

会社のメンツの問題もありますが、人事部が採用活動を行う際のゴールは、会社から指定された期日までに条件を満たした人材を採用することなのです。

もし期日までに目標とする人材数を確保できなければ、会社として採用活動は失敗だったということになり、その面接官としては会社から評価を下げられてしまうことになりかねません。

これを避けるため、面接官は「最後に質問はありませんか?」と逆質問をし、その際にあなたが「最後の一押し(具体例は後述)」をしてくるかどうかをチェックしているのです。


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転職面接での良い逆質問の例

それでは、逆質問ではどのような解答をするのが面接官の印象を良くし、内定につながるのか?ということを具体的な例をあげながら考えていきましょう。

①特に質問がないとき

「最後に、何か質問がありますか?」

「特に質問はありません。本日はいろいろとお話をうかがうことができて、ぜひお仕事をさせていただきたいと思いました。

本日はお時間をいただきましてどうもありがとうございました」

(解説)

面接官が聞きたいことは、あなたが仕事内容を理解した上で、入社意思が高いかどうか?です。

特に質問がなかったとしても、入社意思がより高まったということをアピールすることができれば、面接官の意図に沿うことができます。

②現在在職中の場合

「最後に、何か質問がありますか?」

「もし内定をいただけた場合、すぐに現在の会社には退職願を出したいと思っていますが、社内規定で1ヶ月は引き継ぎを行わなくてはなりません。

それでも問題はございませんでしょうか?」

(解説)

具体的な入社時期のスケジュールがいつになるか?という話に入ることで、あなたの入社意思が固いことを伝えることができます。

実際に内定が出たら入社までのスケジュールは把握しておく必要がありますので、この点を確認しておくことは後で役立ちます。


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転職面接ではこんな逆質問はNG!

一方で、面接官の評価を下げてしまう逆質問というものも確実にあります。

転職での面接では「意図のない質問」というものは1つもありませんから、常に面接官がどういう意図を持って質問をしてきているのかを考え、その意図にそうような解答をする必要があります。

具体例としては以下のような逆質問はNGとして避けておくべきです。

③質問がなくても入社意思があることは伝えないとNG

「最後に、何か質問がありますか?」

いえ、特に質問はありません…。

(解説)

特に質問はなかったとしても、これでは面接官にとっては無駄なやり取りが1回増えてしまうだけです。

面接官はあなたの入社意思が高いかどうかを知りたがっているということを理解した上で、返答をする必要があります。

④待遇についての確認は避ける

「最後に、何か質問がありますか?」

「求人内容では年収は600万円からということでしたが、間違いないでしょうか?」

(解説)

面接官には給与の金額についての交渉権はないのが普通ですので、明確な返答を得られない可能性が高いです(役員面接では話に出しても良いでしょう)

また、収入面で会社を選ぶという印象を持たれると、内定を出しても条件が納得できないと他社に行ってしまうと判断される可能性もあります。

収入については内定後に交渉することも可能ですので、ここでは仕事の内容をみて入社意思が固いということをアピールするのにとどめておくのが良いでしょう。


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逆質問への回答についてのまとめ

以上、転職面接で逆質問をうながされたときの面接官の意図と、あなたの印象をよくしてくれる解答例について解説させていただきました。

特に質問がなかったとしても、逆質問はあなたの入社意思が固いことをアピールする絶好のチャンスです。

この最後のひと押しがあるかないかでは面接官の印象は大きく違いますので、「仕事の内容を理解しており、その上で入社させてほしいと思っている」ということを伝えるようにしましょう。