会計事務所の中には、職場環境が極めて悪い「ブラックな会計事務所」が少なからず存在しています。

たとえば、基本給が手取りで20万円未満で残業代なし。しかも毎日深夜までかからないと仕事が終わらない…というように福利厚生が極端によくない会計事務所です。

また、会計事務所は小さな組織(従業員10名程度)であることが多いですから、人間関係のストレスが多い環境もできれば避けたいところです。

(小さな組織では転勤などがないので、どうしても耐えられない場合退職せざるを得なくなります)

ここでは「避けるべき会計事務所の3つの特徴」について解説させていただきますので、これから転職活動を行う方は参考にして見てくださいね。

特徴1:若手とベテランに二極化している

従業員の年齢層がベテラン社員と若手社員に二極化している会計事務所はよく見られます。

例えば、20代前半の超若手と40代後半以降のベテラン職員だけで構成されているという状態ですね(間の30代ぐらいの中堅社員がごっそりぬけている)

その原因としては、所長税理士が現状維持にかたむきがちで「事務所を拡大していく意欲が低い」という場合が多いです。

給与が高止まりしているベテラン職員が既存の得意先の担当をし、極端に賃金が安い若手職員が雑用をやっているという状況もめずらしくありません。

近い将来に事務所の拡大が見込めない会計事務所では、そこに所属する職員の年収アップも頭打ちになりがちです。

特徴2:未経験OKをアピールしている

求人を未経験者に限定している会計事務所は、実務経験者を採用しても定着していない可能性が高いです。

経験者を採用するよりも業界に染まっていない未経験者を採用して事務所のカラーに育てるという形で人事教育を行なっている事務所が多いです。

このタイプの会計事務所は、事務所内部の人間関係がうまくいかずに退職するケースが多いのが特徴です。

人間関係に悩む職員の割合が多いのは、所長税理士の影響力が強すぎ、職員の多様性を受け入れる環境がないのが原因です。

所長税理士やその家族がワンマン経営をしている会計事務所は、人間関係の面でストレスの多い職場環境であることが多いため注意しましょう。

また、職員が税理士資格を取得して独立していくのを嫌うため、試験勉強をしにくい環境となっていることも多いです。

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特徴3:有資格者や科目合格者が少ない

会計事務所への転職を志望している人の多くが、税理士試験や公認会計士試験の勉強を同時進行で行なっていると思います。

そのため、あなたが志望している会計事務所が「資格試験の勉強と実務を両立できる環境か?」は重要な判断材料となります。

この点で避けるべき会計事務所の特徴としては、税理士資格や公認会計士資格の有資格者、科目合格者の割合が極端に少ないということが考えられます。

仕事が忙しすぎて試験勉強がまったくできないというのでは、長期的なあなたのキャリアプランから考えるとマイナスとなってしまう可能性があります。

資格試験の勉強と同時進行で転職活動を行なっているという方は、有資格者や科目合格者の数が少ない会計事務所は避けるようにしておくのが無難です。