会計事務所の仕事を早く覚えて、仕事の意味を理解しながら働きたい…というのであれば、簿記資格は2級以上の取得を目指しましょう。
日商簿記3級は基本的な商業簿記と簡単な決算書類の作成までが出題範囲となりますが、日商簿記2級になると工業簿記(製造原価の計算)も学習範囲に入ってきます。
会計事務所のお客さんには、町工場など工業簿記や製造原価についての知識が役立つお客さんも少なくありません。
こういったお客さんの会計データの入力業務などを任された時などに備えて、日商簿記2級まではぜひ取得しておきたいところです。
この記事の目次
簿記試験は独学でも合格できる?
簿記試験は3級までであれば独学で合格することも不可能ということもありません(2級以上は基本的に独学は困難なので、勉強が得意な方以外は資格スクールを使いましょう)
ただし、次の条件に1つでも合致する方は、独学での勉強は避けて資格スクールの授業を利用することをおすすめします。
- ①簿記の勉強をするのが初めて
- ②これまでに不合格となったことがある
- ③勉強時間を取るのが難しい
- ④毎日、継続的に勉強するのが苦手
以下で順番に解説させていただきますね。
①簿記の勉強をするのが初めて
簿記の勉強を始めるのがまったく初めて…という方の場合、簿記とはそもそもどういうものなのか?どういう意味があるものなのか?というところから勉強をする必要があります。
いわば「まっさらの状態」から勉強を始めることになりますが、このタイミングでどのような内容を勉強するか?実はとても重要なのです。
というのも、最初に触れたテキストの説明の仕方が悪かったり、独学であるために基本的な部分がなかなか理解できない…という体験を最初の段階でしてしまうと、その後も会計について苦手意識を持ってしまうことになりやすいのです。
そうなると実際に会計事務所のアルバイトとして仕事をし始めてからも「なんとなく会計に関する話は苦手…」ということにもなってしまう可能性が高いです。
最初にどのような形で勉強するか?はあなたの長期的なキャリアアップにも影響が出る可能性がありますから、簿記について勉強をしたことがないという方は独学は避けておくのが安全と言えるでしょう。
②これまでに不合格となったことがある
これまでに簿記検定を受験したけれど、残念ながら不合格になったことがあるという人の場合、独学で頑張るのは避けた方が良いです。
簿記検定は2級までであれば正しい方法で勉強しさえすれば誰でも合格できる試験といえます(1級はある程度才能が必要です)が、勉強の仕方を間違えるとなかなか合格しない…ということも珍しくありません。
今までに独学でやってみて不合格になってしまったという場合、勉強の仕方が間違えているか、スケジュール管理がうまくできていなかった可能性が極めて高いです。
間違えた勉強方法を何度やっても結果は不合格となってしまう可能性が高いですから、これまで不合格になった経験がある人は独学で簿記試験に挑戦するのは避けましょう。
③勉強時間を取るのが難しい
簿記試験の勉強時間は日商3級で60時間〜70時間、日商2級で150時間〜250時間程度が必要になります。
1日に1時間〜2時間程度の勉強時間を確保したとして、日商3級であれば1ヶ月〜3ヶ月程度、日商2級であれば3ヶ月〜6ヶ月程度は勉強する必要があります。
独学の場合は勉強の効率がどうしても下がってしまいますから、これよりもさらに多くの勉強時間が必要になる可能性もあります。
勉強に専念する期間はできるだけ短くして、早く仕事を覚えるのに集中したいという場合には独学は避けておくのが無難と言えるでしょう。
④毎日、継続的に勉強するのが苦手
あなたは夏休みの宿題を夏休み初日からコツコツやっていくタイプでしたか?それとも休み終了直前にまとめてやるタイプでしたか?
何を隠そう、私自身も夏休み終わりギリギリにまとめてなんとか終わらせるタイプの人間だったのですが、このタイプの人は簿記試験は独学で挑戦しない方が良いです。
というのも、簿記の試験は計算問題や仕訳の練習問題を毎日少しずつでもコツコツ続けて、「手で覚える」という作業が必要になります。
こういう作業が苦手な人は、無理して独学で合格しようとせずに資格スクールが用意してくれる課題をスケジュールにそって進めていくのが結局は合格までの近道になるでしょう。
[ad#co-2]おすすめの資格スクールは?
かなり以前に簿記検定に合格した人は、大原簿記やTACといった大手資格スクールで実際に講義に参加して勉強することをおすすめする人が多いと思います。
しかし、時間がない人や地方に住んでいる人、仕事をしながら合格を目指す人の場合は、講義に毎回参加するのが難しいということもあります。
簿記の知識は積み上げ式になっていますから、1回でも講義を休んでしまうととたんについていけなくなってしまう…ということも実はめずらしくないのです。
これを避けたい場合には、自宅にいながら自分のペースで学習できる通信教育のスクールを選択するのが良いです。
通信教育の資格スクールは講義形式のスクールよりも価格が安いのも魅力ですね。
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簿記検定に合格するためには、100点満点を取る必要はありません。
すべての出題範囲を勉強するのには時間がかかりますから、勉強時間の確保が難しい方は合格に必要な出題範囲だけを重点的に勉強するのがおすすめです。
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