会計事務所で実務を覚えながら税理士を目指す、あるいは経理関係でキャリアアップを目指して行くという方は多いと思います。

ただ、ネックになっているのが「転職応募の時点で簿記関連の資格を持っているか?」という方もおられるのではないでしょうか。

今回は会計事務所に簿記なしで転職を目指す時の注意点について解説させていただきます。

会計事務所には簿記なしで転職できるのか?

まず、そもそも入社できるのか?(採用されるのか?)というところからです。

これは転職先として狙う会計事務所の規模によってスタンスが違うと思います。

※会計事務所の規模ごとの転職戦略についてはこちらも参照ください

①従業員20名以上の会計事務所を狙う場合

ある程度の規模の事務所(従業員20名以上〜)だと、未経験の若手でもゼロから育てて行くという仕組みができているところが多いです。

なので、事務所のスタンスとしては応募時点で簿記なしでも仕事しながら取ってくれればいいよ、というところは多いです。

ただ、この規模の事務所は応募者がかなり集中します。

1人の募集に対して20人が応募…といことになると、やはり簿記資格がない人よりもある人、という形で足切りをされてしまう可能性があります。

未経験の人が会計事務所への転職活動を成功させるためには、なんとしても面接までたどりつくことが大切になります。

注意!簿記試験の独学はやってはいけない

なので、この規模の会計事務所への転職を狙う場合には簿記資格(2級ぐらいまで)は取っておきましょう(それほど学習に時間のかかる試験でもないです)

ただし、独学では思いの外時間がかかってしまうケースもあるので(特に工業簿記でつまづく人が多い)、資格スクールは必ず使いましょう。

集中して時間をかけるべきなのはあくまでも転職活動であって、簿記試験にあまりにも時間をかけてしまうと本末転倒な結果(転職できず、勉強ばかりしている…)になってしまいかねません。

転職活動をしながら最短で簿記2級まで取得するなら通信教育のスクールがおすすめです(自宅にいながら学習できます。通学の資格講座に比べると値段的にも格安ですよ)

簿記対策におすすめの通信スクール

  1. アカウンタンツ ライブラリー


    実績 5.0
    時間 約21時間(3級)
    費用 月額980円(初月無料)
    特徴:
    初月無料!月額980円

    学習にかけるお金を少しでも安くしたい!という方におすすめなのがアカウンタンツ ライブラリーです。
    毎月980円の講座料金を支払うスタイルの通信講座で、現在だけ初月無料のキャンペーンをやっていますので、1ヶ月間の集中学習で講座料金を0円にするということも可能ですよ。簿記の指導については20年以上の実績があるスクールですから、簿記はまったくの初心者という方も安心して講義を受けることができます。

  2. クレアールの簿記検定講座


    実績 4.0
    時間 約19時間(3級)
    費用 9,800円〜(3級)
    特徴:
    合格保証制度で確実に合格へ

    簿記検定に合格するためには、100点満点を取る必要はありません。
    すべての出題範囲を勉強するのには時間がかかりますから、勉強時間の確保が難しい方は合格に必要な出題範囲だけを重点的に勉強するのがおすすめです。
    クレアールの簿記検定講座は「合格必要得点範囲」を明確にしぼりこみ、その範囲を徹底的に学習するスタイルです。値段が他に比べるとやや高いですが、万が一不合格となった場合にはプラス1年間受講を延長できる合格保証制度があります。確実に合格を勝ち取りたい方におすすめです。

  3. KIYOの通勤簿記講座

    実績 4.0
    時間 約9時間(3級)
    費用 2,980円(3級)
    特徴:
    通勤時間を使った効率学習

    忙しくて勉強時間をなかなか確保できない…という方におすすめなのがKIYOの通勤簿記講座です。
    通勤時間やすきま時間を上手に使って合格を目指すという講座スタイルで、インプット学習はスマホのビデオ講座、自宅で行うのは問題演習だけという形で学習することができます。もちろん、問題演習もスマホ画面上で行うことができますから、机に座って勉強するのが苦手…という方にもおすすめできます。電車や車での移動時間が長いという方には倍速の音声講座が用意されています。料金もリーズナブルでおすすめですね。

②従業員10人未満の小規模事務所を狙う場合は?

次に、所長を含めて従業員10人未満という小規模の会計事務所を狙う場合についてみていきましょう。

結論から言うと、この規模の会計事務所を狙う時には簿記資格を持っているかどうかはあまり重要視されないと思います。

この規模の会計事務所を狙う時には、事務所側の採用スタンス(会計事務所がどういう理由で募集をかけているのか)をよく理解した上で転職活動を考える必要があります。

>>募集中の会計事務所の求人を見てみる

この規模の会計事務所の採用のスタンスというのは、具体的には以下の2つに分かれます。

 

  • ①即戦力となる社員の募集
  • ②アルバイト的なスタッフの募集

 

①の即戦力募集に関しては「とにかく人手が足りなくて困っている状態」の場合が多いので、簿記資格のありなしよりも会計事務所の実務経験のあるなしが問題にされると思います。

つまり、会計事務所の実務ができる人なら簿記のありなしを問題にしませんよということですね。

②のアルバイトスタッフ〜の募集についても簿記資格は必ずしも要求されないと思います。

会計ソフトの入力作業などをやってくれる人を探しているという事務所の場合、簿記資格は基本的に要求されません(あるに越したことがない、ぐらいのニーズです)

ただし、後者で入社した場合には事務所としてはあなたを長期目線で税理士実務ができる人に育てて行く、という視点はない可能性が大です(小規模事務所ではそういう余裕はない場合が多いです)

[ad#co-2]

結論:従業員10名以上の会計事務所を狙って、まずは簿記2級を取得しよう

あなたが本格的に税理士業界に入って行くことを考えておられるのであれば、狙うべき会計事務所はある程度の規模(従業員10名以上)の会計事務所です。

この規模の会計事務所に入るためには足切りが発生する可能性があるので、狙う場合にはまずは簿記2級は取得しておくことをおすすめします

一方で、従業員10人未満の小規模事務所の場合、即戦力スタッフの募集にはそもそも未経験者は採用されない可能性が高いので注意しましょう。

アルバイト扱いでもいいから小規模の事務所にとりあえず入って、会計事務所の実務経験が欲しいという場合であれば簿記なしで転職活動するのもありだと思います。

[ad#co-3]

会計事務所を目指す人が持っておくと良い資格は?

会計事務所で働くことが決まっている、あるいは近いうちに会計事務所に転職したいと思っている人にとって、

入社前に持っておいた方が評価が高まる資格はあるのか?」は気になるポイントだと思います。

上でも説明させていただいたように、基本的には簿記2級の取得を優先するのがおすすめです。

しかし、他にも手軽に合格できて、持っておいたら業務を効率的に理解できたり、会計事務所内部での評価が高まったりする資格があるのです。

ここでは会計事務所の実務をやっていく上で、取得しておくと有利(評価が高まる)な資格について解説させていただきますので、参考にしてみてくださいね。

①簿記2級は業務をやっていく上で基本となる資格

簿記2級については上でも書いたように基本になります。

会計事務所の仕事というのは、基本的には中小企業の経理の代行です。

日常的な経理については得意先企業の担当者がやってくれているので、1ヶ月に1度チェックをしていき、

最終的に1年に一度の決算書作成と税務申告を行うという感じですね。

(得意先が法人の場合は法人税、個人事業主のお客さんの場合は所得税の申告)

こうした基本的な仕事に対応できるようになるためには、簿記2級ぐらいまでの会計知識は理解しておきたいところです。

簿記2級は簿記3級と違って工業簿記や基本的な原価計算も試験範囲に含まれてきますが、会計事務所の仕事でメインになるのはやはり簿記2級までの内容の商業簿記です。

工業簿記についてはあまりとらわれすぎず、資格試験に合格するために効率的に勉強を進めていくことが大切です。

簿記2級までであれば独学で取得することも不可能ではありませんが、仕事をしながらスムーズに合格するのであればやはり資格スクールに通うのがおすすめです。

できるだけお金をかけたくない、仕事の後にスクールにいくのは苦痛…という方は通信教育を使うのもおすすめですよ。

②税務と社会保険についてFP技能検定で準備

会計事務所では簿記資格の範囲で対応できる「会計の知識」の他に、税金や社会保険についての知識も重要になります。

税金や社会保険に関しては簿記2級では守備範囲外になってしまうので、この点をカバーできる資格試験の勉強をしておくのがおすすめです。

実務で使う範囲の知識を効率的に学習するなら、FP技能検定3級または2級までを取得しておくことをおすすめします。

あくまでも税金や社会保険の基本的な知識を理解したいということであればFP3級でもじゅうぶんだと思いますが、

転職活動で履歴書に書きたいということであればFP2級をとっておきたいところですね。

こちらも独学でも決して不可能な資格試験ではありませんが、仕事をしながら効率的に取得を目指すのであれば資格スクールまたは通信教育を活用しましょう。

※資格スクールの無料資料請求はこちら↓

資料請求

※通信教育の無料資料請求はこちら↓