どんな仕事にも良い点と悪い点、メリットとデメリットがあります。

10年間で3社の会計事務所を経験した私も、経験を積んでいく上で「この点は失敗だったな…」と思うことがあるのは事実です。

ここでは私の体験談を書かせていただきますので、これから税理士を目指す方や、会計事務所への転職を考えているという方は参考にしてみてくださいね。
(下へ続く)


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会計事務所に転職して失敗だったと思う3つのこと

私が会計事務所に転職してみて失敗だったな…と思うことがあるのは、以下の3つです。

  1. 繁忙期の忙しさが想定以上だった
  2. 入社当社は収入が低いので、早めに転職か独立を目指すべきだった
  3. 相性の悪いボス税理士に当たってしまうと大変…

順番に解説していくので参考にしてみてくださいね。

①繁忙期の忙しさが想定以上だった

まず挙げられるのは会計事務所の繁忙期の忙しさが予想以上だったことですね。

開映事務所は毎年年末〜3月5月は繁忙期になりますが、この時期には毎日終電まで残業をするというのが日常的でした。

残業があっても残業代がしっかりもらえるところを選べば問題はないのでしょうが、私が最初に入社した会計事務所は残業代がでないかなりブラックな事務所だったので精神的にかなりしんどかった思い出があります(もちろん、ちゃんと残業代が出る事務所もたくさんあります。というか、それが本来は当たり前です)

会計事務所への転職では、面接の時に福利厚生についてはきちんと確認しておくことをおすすめします。

※会計事務所の忙しい時期の様子については、こちらの記事にも書いています。

>>会計事務所は忙しい時期には激務ですか?

②入社当社は収入が低いので、早めに転職か独立を目指すべきだった

上でも少し触れましたが、入社当初は非常に収入が低かったこともあり、精神的にかなり疲弊していた時期がありました。

今から考えればそれが当たり前だと思い込んでいて、別の会計事務所に転職するという選択肢を持っていなかったのだと思います。

会計事務所は基本的に従業員10名程度の小さな組織ですから、残業代などのルールについても徹底されていないことは珍しくありません。

入社した後になって福利厚生について改善を求めることは非常に難しいですから、できれば転職活動の時点でこうした点をしっかりと確認しておくことをおすすめします。

③相性の悪いボス税理士に当たってしまうと大変…

会計事務所は従業員10名程度の小さな組織であることが多いですから、ボス税理士(所長税理士)との性格的な相性が悪いとなかなか大変ですね。

あなたがどんなに仕事のできる優秀な人であったとしても、所長税理士との相性が悪いと事務所内では居心地が悪い…という状況になってしまうことは少なくありません。

そりの合わない人ともちゃんとコミュニケーションをとっていくのが社会人だとは思いますが、会計事務所の所長税理士というのは2代目、3代目(親やその親も税理士)という人も多く、中には社会経験のない非常識な人もいるのが実情です。

精神的に追い込まれるほどの事態になるようなら、別の会計事務所に転職することで解決につながることがあるので、転職は常に選択肢に入れておくことがおすすめです。


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それでも会計事務所での経験には、デメリットを補って余りあるメリットがある

とはいえ、会計事務所で若いうちから会計や税務についてのレベルの高い経験を積むことができたのはその後のキャリアアップに非常に役立ってくれたと思っています。

私の場合、会計事務所での決算業務や税務申告についての実務経験をアピールすることで、一般企業経理のキャリア職(幹部候補での採用)に転職することができました。

現在は経理スタッフの取りまとめと自社の決算、税務申告については全て任せてもらっています。会計事務所時代にはできなかったスケールの大きい仕事(公認会計士の監査対応や、金融機関との融資や社債発行の交渉、税務調査の対応や国際会計基準への対応準備など)ができているので、こちらの道を選択したことに後悔は今の所ありません。

今こうして会計や財務について高いレベルの仕事を任せてもらっているのは、会計事務所時代にみっちりと税務の勉強(税理士資格の勉強も含めて)をしながらたくさんのお客さん企業の担当をしたことが基礎になっていると思っています。

大幅に年収もアップすることができたので、苦しかった(でも学びが多かった)会計事務所時代には今では感謝していますね。

会計事務所を経験した後のキャリアアップ

会計事務所を目指す人の多くが将来的には税理士資格を取得して独立することを考えておられると思います。

もちろん、税理士の仕事は社会に役にたつ立派な仕事ですし、独立してうまくお客さんを見つけることができれば収入も大幅にアップすることができるでしょう。

ですが、会計事務所で実務経験をしっかりと積めば、税理士としての独立以外にもキャリアアップの道はたくさん選択肢があることは知っておいて損はないと思います。

特に、私のように税理士試験に最終的に合格できなかった人は、事前の策として経理キャリア職への転職も検討してみると良いでしょう。


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自分と相性の良い会計事務所を選ぶ方法

あなたがこれから会計事務所や、その他の会計専門職への転職を目指しているのなら、会計専門の転職エージェントに無料登録しておくことをおすすめします。

私の場合は転職エージェントに自分が希望する収入や福利厚生の最低限のラインをしかりと伝えておいたことが自分にマッチした求人案件(非公開求人でした)を見つけることにつながったと思っています。

転職エージェントからは履歴書の添削指導や、面接での受け答えの仕方などについても細かくアドバイスをもらうことができます。

たくさん履歴書を送っているのにどうしても面接まで進めない…という方や、面接まで進めても採用に至らない…という方も転職エージェントに登録しておくと良いでしょう(転職エージェントに料金を支払うのは採用側の企業なので、私たち雇われる側は無料で登録できます)

>>おすすめの会計転職エージェントはこちら


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会計事務所に向き不向きはある?

会計事務所への転職を目指している方にとって「会計事務所で働くのに向き不向きがあるのか?

自分は向いていないんじゃないか?」は気になるポイントですよね。

せっかく苦労して転職活動をして入社が決まっても、どうも自分には向いていないかも…ということになってしまったら、大きなタイムロスになってしまいます。

ここでは入社をした後に「こんなはずじゃなかった…」なんてことにならないように、会計事務所の向き不向きについて理解しておきましょう。

まじめで几帳面な人が向いている?

会計事務所の性格的な向き不向きというと、「会計や税金についての仕事だから、まじめで几帳面(きちょうめん)な人が会計事務所には向いているのかな?」と思いがちです。

確かに、日常的に電卓をたたきながら計算を行う仕事で、1円でも計算間違いがあるとお客さんの信頼を失ってしまうような仕事ですから、「数字なんて見るのも嫌…」という人は向いていないと言わざるを得ません。

しかし、個人的な体験(私は10年間で3社の会計事務所を経験しています)からいうと、いわゆる体育会系の人でも会計事務所で活躍している人はとても多いという実感があります。

コミュニケーション能力も重要

というのも、会計事務所のお客さんは中小企業の社長さんなんですね。

中小企業の社長さん(特に創業社長)は活発でバイタリティにあふれる人が多いです。

営業出身で体育会系バリバリの人生を歩んできた人が多いというのが実際のところで、会計事務所の仕事ではこういったお客さんと日常的に接することになります。

私も会計事務所に入る前は証券会社のかなりハードな営業を経験していましたから、そういう部分ではやりやすいお客さんが多かった記憶があります。

会計事務所内部でのコミュニケーションも重要

また、会計事務所は小さい組織(従業員10名以内など)であることが多いですから、事務所内部での人間関係も重要です。

会計事務所の向き不向きということでまとめると、数字を扱う仕事が生理的に無理…というレベルでなければ、

コミュニケーションがしっかりできる人であればどんな人でも会計事務所の仕事に対応できると思いますよ(結局のところ、どんな仕事も人間力が一番大事です)

年収や福利厚生の良い会計事務所の求人はどこで見つかる?

会計事務所の中には、残念ながら低賃金で残業代も出さずに従業員を使おうとする「ブラックな会計事務所」も少なからず存在しているというのが実情です。

特に、会計事務所で実務経験を積みながら税理士試験に合格することを考えているという方は、そのために必要な環境となっているかどうか?は重要です。

税理士科目合格や5科目合格をたくさん出している会計事務所と、過去に1人もそういう人がいない…という会計事務所とでは、

あなた自身が税理士試験に合格する可能性に大きな差が出ることは間違いありません。

少しでも年収や職場環境の良い会計事務所に巡り合うためには、会計職専門の転職サイトで情報収集をこまめにしておくことをおすすめします。

転職サイトに無料登録しておくと、通常は知ることができない非公開の求人情報を見れるようになりますので、1社〜3社程度は登録しておくことをおすすめします。

なお、転職サイトにお金を払うのは人事採用を行う企業側ですので、私たち求職者側は完全無料で利用することができますよ。

>>私が実際に使った会計職専門の転職サイトはこちら