会計事務所への未経験での希望者は20代〜30代前半の人が多いのは事実ですが、40代でも会計事務所への転職をあきらめることはないと思います。
ただし、40代の方の場合、どの程度の規模の会計事務所を選ぶべきか?についてはよく考えておく必要があります。
結論から言うと、40代以降で会計事務所への転職を目指すのであれば社員数20人以上の大規模事務所を狙いましょう。
この記事の目次
40代未経験者は大規模な会計事務所を狙うべき
まず、従業員数5人以内の小規模事務所だと、そもそも他業種経験者の採用をする気がないケースが多いです。
理由としては、小規模の会計事務所には高給与の未経験者を時間をかけて教育するほどの売上規模がないことが挙げられます。
小規模事務所の場合、実際の求人背景として多いのは以下の2つです。
- ①20代〜30代前半の若年層を未経験で採用するケース
- ②会計事務所経験者を即戦力として採用するケース
以下で順番に解説していきます。
①20代〜30代前半の若年層を未経験で採用するケース
小規模な事務所の場合、未経験者をとるのであれば給与額が低くても採用に応じてくれる20代〜30代の層を採用しようと考えるのが一般的です。
採用される側としても税理士資格の勉強をしながら働きたい、というニーズのある人がかなりの数いますので、収入条件が悪い求人でも応募者には困らないという背景があります。
ここに40代で家族のいる未経験者が食い込んでいくのはかなり難しい(というかミスマッチとなる)というのが実情です。
②会計事務所経験者を即戦力として採用するケース
すでに会計事務所での経験があり、採用後すぐに担当をつけられる人であればある程度年齢がいっている人(高額の給与を支払う必要のある人)でも即戦力として採用される可能性があります。
いうまでもなく支払う人件費に対して、それに見合う売上を上げてくれる可能性が高いからです。
[ad#co-2]大規模事務所なら40代でも狙える余地はある
一方で、社員数20名以上の大規模事務所であれば、ある程度の人件費を支払う必要のある40代の人であっても、じっくりと時間をかけて教育していくだけの体力があります。
さらに、大規模な事務所では人材の多様性をある程度確保しようとする傾向があります。
規模が大きい事務所というのは必然的に得意先の規模も大きく、多様なバックボーンを持つ人を社員として採用するニーズがあるためです。
そのため、40代の未経験者(経理の経験はある人)が狙うべきはここです。
転職活動ではご自身の実務経験についてアピールし、どういう部分が会計事務所の仕事に活かせる可能性があるか?という視点で話を進めていくと良いでしょう。
逆に、「会計事務所に関しては未経験なので0から学ぶ気持ちで頑張ります!」というおアピールの仕方だと大規模事務所が40代の人を採用するニーズとはずれてしまうことになりますので注意しましょう。
それなら、採用側の事務所としては若年層の未経験者を採用する方が人件費を抑制できるため、あなたを選ぶ理由がなくなってしまうからです。