会計事務所にアルバイトや派遣として働きたいと思っている人の中には、アルバイトと派遣の違い、給料の違い、正社員に登用されやすいほうは?といった疑問を持っている方も多いと思います。今回は、正社員以外の採用パターンで会計事務所に応募する際のやり方をアルバイト、派遣社員、紹介予定派遣について、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

会計事務所アルバイトの場合

アルバイトの場合、メインの仕事としては正社員のサポートが一般的でしょう。もともとアルバイトと正社員では、任せられる仕事の内容が違うことが多いので、アルバイトから正社員に登用されるということは基本的に期待しないでおきましょう。

正社員を目指すとすれば、紹介予定派遣での応募を選択しましょう。逆に、家事や育児のためあまり長い時間働くことが出来ない、また勉強時間をとりたいので短時間の勤務にしてほしいという場合には、迷わずアルバイトを選ぶといいと思います。正社員、派遣社員の場合は時間の自由はないことが多いので、働く時間を勤務先の会計事務所と相談しながら柔軟に決めることができるのは、アルバイトとしてのメリットと言えます。

会計事務所派遣社員の場合

派遣社員の場合、簡単にいうと派遣会社に登録し派遣先の会社で会計事務所へ仕事に行くという流れです。実査のお給料の支払いは派遣会社から出ますので、厳密にいうと会計事務所の社員として働くわけではありません。

事務所側としては当然外部の人間にお願いをしているという形になるため、正直重要な仕事は任せてもらえない可能性があることが注意です。逆に1つの事務所の中につかりたくないと考えている人には派遣社員として登録をお勧めします。派遣会社の場合、アルバイトよりも給料が高くなる傾向があるので、短時間だけ働きたいという場合にも派遣に登録しておくのも良いかもしれません。

会計事務所紹介予定派遣の場合

紹介予定派遣の場合将来、正社員として採用されることを前提として、数ヶ月の間は派遣社員という方法です。身分が派遣社員であることには変わりはありませんが、数ヶ月後に正社員として働くことが前提となっていることが派遣社員と違う部分です。

簡単に説明すると、お試し試用期間の間だけ派遣社員として働いて、その後は正社員として働くというわけです。雇用される側からすれば、今働いている会計事務所が本当に自分に合っているのか、ということを派遣社員として働いている期間で見極められるというメリットがあります。

求人情報を見てどんなに良さそうと思って、働いてみても、実際に仕事をしてみたら、どうも思った感じと違うもう辞めたいということはよくあるものです。実際に会計事務所で仕事をしてみて、やっていけそうならそのまま正社員になれば良いですし、もし嫌なら次の会計事務所で、テスト的に働きながら、自分に合った会計事務所を探すことが可能です。

いきなり正社員として会計事務所に入所することは、とても不安で、どんな仕事なのかをちゃんと知ってから正社員を目指したい等という方は紹介予定派遣での応募を選択することをお勧めします。事務所側としても、まずは本人の仕事ぶりを見てから、正社員として登用するかどうか決めることが出来るという考え方で採用が出来るので、比較的採用されやすいのも紹介予定派遣の良いところではないでしょうか。

アルバイトなどで必要な資格

会計事務所の仕事を早く覚え、仕事の内容を理解しながら働きたいというのであれば、簿記資格は最低限2級以上を取得しましょう。

日商簿記3級は基本的な商業簿記と簡単な決算書類の作成までが出題範囲となっており、日商簿記2級になると工業簿記の製造原価計算も範囲に入ります。

会計事務所の顧客には、町工場など工業簿記や製造原価についての知識が役立つお客さんが多いので、顧客の会計データの入力業務などを任された時などに備えて、日商簿記2級は取得しておきたいところです。

簿記の勉強について

簿記の勉強を始めるのがまったく初めてという方の場合には、簿記とはなんなのか、どういう意味があるものなのか、というところから勉強を開始する必要があります。

いわば、まっさらの状態から勉強を始めることになりますが、このタイミングでどのような内容を勉強するかが実はとても重要なのです。

というのは、最初に触れたテキストの説明が自分に合わなかったり、独学のために基本的な部分がなかなか理解できないという体験を最初の段階でしてしまうと、会計について苦手意識を持ってしまい嫌になりますよね。

実際に会計事務所のアルバイトとして仕事を始めてからも会計に関する話は苦手になってしまう可能性が高いです。

最初にどのような形で勉強を始めるか選択によって、長期的なキャリアアップにも影響が出る可能性があります。ですので、簿記について勉強をしたことがないという方は独学は避けておいた方がいいでしょう。

まとめ

まとめますと、会計事務所でアルバイトか派遣で働く場合には、自分の働き方をどうしたいのかによって身分をアルバイトにするのか派遣で行くのかを考える必要があります。

会計事務所は顧客の依頼を受け仕事をするので簿記などの資格は最低限取得しておくことが重要です。ぜひ必要な資格は取得しておくようにしましょう。